日本が超低金利になってから、かれこれ20年が経ちました。もう、どれだけたくさんのお金を、どれだけ長く銀行預金に置いていたとしても、ほとんど利息が付かない、という状況に慣らされてしまった方は多いのではないでしょうか。

預金利息は低下するものの、各種サービスに手数料設定

2016年1月末から日本ではマイナス金利が導入され、預貯金金利は大幅に低下しました。ちなみに現在のスーパー定期預金に適用されている利率は、預入期間の長短に関係なく、年0.002%です。仮に100万円を10年間預け入れたとしても、受け取れる利息は税引き前で200円にしかなりません。

一方、私たちは銀行にお金を預けるだけでなく、銀行を介してお金を送金したり、あるいはお金を借り入れたりします。もちろん、この手の銀行取引を行うに際して、ただでサービスを受けられるわけではなく、いくばくかの手数料や金利を支払います。以下、某大手地方銀行の数字を事例に解説します。

まず、各種手数料についてです。自分の銀行口座から他行あてにお金を振り込む場合、インターネットバンキングだと、振込金額が3万円未満なら165円、3万円以上なら330円の振込手数料がかかります。

またATMからキャッシュカードで他行あてに振り込むと、3万円未満が275円、3万円以上が440円になります。ATMの時間外取引は、平日、休日ともに1回につき110円です。

外国への電信送金はもっと高い手数料がかかります。サービス内容によって料率が細分化されていますが、大体6500~7500円です。また、海外から送金を受けた場合は、1500円程度の手数料がかかります。

その他にもさまざまな手数料があります。税金・公共料金等の納付手数料として660~880円、円貨両替手数料として400~800円、通帳発行手数料が1100円、カード再発行手数料が660~1100円、残高証明書発行手数料が440~3300円、未利用口座管理手数料が年間1320円など、銀行を介したお金のやりとりには、さまざまな手数料が設定されています。