2022年後半の重要イベントをチェック!

2022年は下半期も重要なイベントがめじろ押しです。主なものを以下にまとめました。

【2022年下半期の主な重要イベント】
7月:参議院選挙
8月:ジャクソンホール会議
9月:アメリカの政策金利が中立金利(※)に達する見込み
秋:中国共産党大会
11月:アメリカ中間選挙
12月:ワールドカップ決勝戦

※中立金利:経済に対して中立的だと考えられる金利水準。2022年6月のFOMC(連邦公開市場委員会)において、メンバーが考える中立金利の中央値は2.5%だった。

まず7月10日に国内で参議院選挙の投開票が行われます。選挙区では定員75人に対して367人が、比例代表では定員50人に対して178人が立候補し、計545人が立候補しました。発足からおよそ9カ月たつ岸田政権が改めて試される場となりそうです。

8月には恒例のジャクソンホール会議が行われ、パウエルFRB議長や各国の金融当局の要人が集まります。アメリカは6月までに金利を0.0~0.25%から1.5~1.75%にまで引き上げており、このペースで利上げすると遅くとも9月には中間金利に到達します。

中間金利を超えて金利を引き上げるとデメリットも意識されやすいため、金融政策の転換点と指摘する声も少なくありません。アメリカの金融政策を占う試金石として、ジャクソンホール会議は9月のFOMCとともに注目を集めるでしょう。

そして、2022年後半の重要イベントは何といっても11月8日に行われるアメリカ中間選挙です。下院の全議席と上院の3分の1が一斉に改選されるもので、バイデン大統領にとって実質的な信任投票とされます。仮に両院または上院・下院のいずれかで共和党が過半数を取ると、民主党のバイデン大統領とはいわゆる「ねじれ」が生じることとなり、その後の政策運営に不透明感が生じかねません。

民主党が議席を維持できるか、世界の目がアメリカに集まります。

執筆/若山卓也(わかやまFPサービス)

証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業(IFA)および保険募集人に登録し、金融商品の販売も行う。2017年から金融系ライターとして活動。AFP、証券外務員一種、プライベートバンキング・コーディネーター。