50歳を超えたら 「コア投資」 がお勧め

中・長期で取り組むことでリスクを極力排除し、安定運用を目指すコア投資は、ギャンブルではありません。ライフイベントなどをもとに資産運用の目的を確認し、それを達成するために必要なリターンを逆算したうえで最適な投資をする「ゴール (目的) ベース」 のコア投資を実践するのが、ミドル世代以上には向いています。中・長期視点に立ち、企業収益の成長に乗るのがポイントで、利子や配当の積み上げ、複利運用で「お金がお金を生む」状態をつくるのです。

ある全世界株式に投資する投資信託を例に見てみましょう。1年間で運用を止めてしまうと、33%の割合でマイナスになりますが、5年で保有するとその可能性は10%まで減り、 10年保有だと3%(リーマンショックの1回のみ)、15年持ち続けるとマイナスになる可能性はゼロになることが、過去のデータからわかっています。

過去の事例から考えると10年間保有を続けていたら、マイナスになる可能性は非常に低いと言えるでしょう。そして、先ほど述べたように株式と債券を合わせた場合、利益は減りますがトータルの値動きが安定するので、通常の相場でしたら5年程度運用を続ければマイナスになる可能性は非常に低くなっていきます。

まず、株は長期で見ると世界経済の利益(付加価値の合計値)の上昇に合わせて、上がり続けているということを理解することが大切です。