21年前の3月23日、生命保険会社「東京生命保険」が破綻しました。2800人以上の職員と100年を超える歴史を持つ中堅生命保険会社でしたが経営に行き詰まり、現在の「T&Dフィナンシャル生命」に引き継がれます。

その時期は生命保険会社が次々と破綻していたタイミングでした。どうして多くの生命保険会社が破綻したのか理由を探りましょう。また、生命保険会社が破綻した場合のセーフティーネット「生命保険契約者保護制度」についても解説します。

731億円の債務超過で倒産

2001年3月23日、東京生命保険が破綻します。金融庁によると同社は731億円の債務超過に陥っていました。この時期は生命保険会社の破綻が相次ぎ、1997年の日産生命から東京生命保険までおよそ4年間に7社もの破綻が起こります。債務超過額の合計は2兆6000億円を超え、まさに未曽有の危機といえるでしょう。

【2000年前後に破綻した生命保険会社の一覧】

出所:金融庁 保険契約者保護機構について

なぜこれだけ多くの生命保険会社が一気に破綻したのでしょうか。金融庁によると(1)生命保険会社が競合し高い利回りの保険商品を販売していたところ(2)バブルの崩壊で運用利回りが落ち込み財務が急激に悪化したことが原因にあるようです。一時は好調だったようなだけに、バブル崩壊の影響がいかに大きかったかがうかがえますね。

……1980 年代に入ると簡保、銀行などと貯蓄型商品をめぐって競合するようになる。このような状況の中でバブル期の入り口である1985年度に生保は予定利率を一段と引き上げ、高予定利率の貯蓄型商品の販売に注力した。高予定利率商品は競争力も高く販売は好調であった。しかし、バブルの崩壊で一気に資産運用環境が悪化し、予定利率を運用実績が下回る利差損、いわゆる逆ざやの状況に陥った……

出所:金融庁 金融機関の破綻事例に関する調査報告書(一部抜粋)