2022年3月、七十七銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「日経225ノーロードオープン」の概要

七十七銀行の3月ランキング1位は、「日経225ノーロードオープン」だった。同ファンドは、日経平均株価(日経225)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。2月の同ファンドの基準価額は1.76%のマイナスリターンとなった。ロシアのウクライナ侵攻によって投資家のリスク回避姿勢が強まったからだ。そして、日経平均株価は3月9日に24,681.74円まで下落し、昨年来安値を更新している。しかし、日経平均株価に連動するインデックスファンドは、株価が下落する局面で買いが増える傾向にある。日経平均株価が昨年来安値を更新した3月第2週(7~11日)には同ファンドに約72億円の資金流入があった。これは国内公募追加型株式投資信託(ETF除く)の中で3番目の大きさである。4月も、株価が下落する局面では、同ファンドに買いを入れる顧客が七十七銀行でも多いだろう。

■日経225ノーロードオープン 
基準価額 20,008円
信託報酬 0.55%(年率・税込)
純資産残高 2,209.16億円

<騰落率> 
1カ月   5.69%
3カ月 -2.78%
6カ月 -4.94%
1年    -3.96%

※3月末時点

全体を見て:「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」シリーズが人気

七十七銀行では「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」シリーズが人気で、「Dコース」が3位、「Bコース」が4位にランクインしている。同シリーズは、マイクロソフトやアマゾン・ドット・コムなど米国の成長株に投資するアクティブファンドである。「Dコース」の3月末の純資産残高は1兆8416億円で、国内公募追加型株式投資信託(ETF除く)の中で最大となっている。2022年は米長期金利上昇やウクライナ情勢の緊迫化によって、米国成長株は売りが優勢になっている。ただ、3月はリバウンド狙いの買いが入り、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」の3月の騰落率は8.36%のプラスリターンになった。3月も612億円の資金流入があり、個人投資家の関心も高い。4月も「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」シリーズが七十七銀行のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

■アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型  
基準価額 11,531円
信託報酬 1.727%(年率・税込)
純資産残高 1兆8416.45億円

<騰落率>
1カ月 8.36%
3カ月  -6.69%
6カ月 6.83%
1年     24.03%

※3月末時点