海外で人気! 売り上げは2ケタ成長

安藤百福は初期からグローバル展開を考えていました。1966年にアメリカを視察すると、その年の12月には輸出用ラーメンの開発を始めます。そして1970年にはアメリカに法人を設立し、1972年に現地で「トップラーメン」の製造を開始します。トップラーメンはアメリカで初めて製造・販売されたインスタントラーメンとなりました。

1971年に発売されたカップヌードルは日清食品が世界へ進出する大きなきっかけとなります。現在では世界10カ国以上に現地法人を展開し、海外の売り上げは全体のおよそ3割を占めるほどになりました。

世界ラーメン協会によると、インスタントラーメンは世界で1100億食を超える需要があり、その数は増加傾向にあります。特に2020年は新型コロナウイルスの影響もあり、家庭で手軽に食べられるインスタントラーメンの需要は大きく伸びたようです。今後の日清食品は海外を中心に大きく成長するかもしれません。

【世界のインスタントラーメンの需要推移】
2016年:975.2億食
2017年:1001.1億食(+2.7%)
2018年:1036.2億食(+3.5%)
2019年:1064.2億食(+2.7%)
2020年:1165.6億食(+9.5%)

出所:世界ラーメン協会 総需要一覧表