1等7億円が当たる確率は0.000005%

2021年の年末ジャンボ宝くじは1等7億円、1等の前後賞が1億5000万円で合わせると10億円になる。

10億円という金額を、リアリティーをもって考えられる人はそう多くないだろう。だから、いざその金額を手にしたときに、どう使おうか、何をしようかと、いまいち現実的に考えられないのではないか。

筆者も10億円の使い道をあれこれと真剣に悩んでいると、その様子を見た友人に「お前、正気か?」と一笑に付された。「当たるわけないだろう、いったいどれくらい絶望的な確率だと思ってるんだよ」と。

ムキになって調べてみると、なるほど絶望的な数字だった。

年末ジャンボ宝くじは1組10万枚で構成され、200組で1ユニットとなる。1ユニットに1等は1本なので、当たる確率は2000万分の1(0.000005%)だ。今回は22ユニット販売されるため1等は22本あるが、それでも1枚の宝くじが1等を当てる確率は変わらない。連番だと1等が当たった際に前後賞(両方、もしくは片方)も当たるので連番で買う人が多いが、当たる確率は連番でもバラでも理論上は変わらない。

0.000005%――なんと天文学的な数字だろう。“ほぼ当たらない”といえる。もっとも、はなから当たるとは思っていない人も多いのではないか。筆者をばかにした友人も、「当たるわけないけどな」と笑いながら自身も宝くじを買っていた。ではなぜ買うのか、と問うと「夢があるからに決まってるだろ。無粋なことを聞くな」と赤ら顔で叱られた。友人は6万円をつぎ込んでいた。