2021年11月、福岡銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「ひふみワールド+」の概況
福岡銀行の11月販売件数ランキング1位は、「ひふみワールド+」だった。同ファンドは、日本を除く世界の成長企業に投資するアクティブファンドで、11月末時点における騰落率は、以下の通り。
1カ月 -0.43%
3カ月 2.32%
6カ月 8.48%
1年 30.89%
11月は新型コロナウイルスの変異型「オミクロン株」の出現により、世界の株式市場は上値の重い展開になった。ただ、同ファンドは1年間でみると30.89%と高いリターンをだしており、福岡銀行では10月に引き続きランキング1位となった。オミクロン株や米国長期金利上昇が波乱要因になりそうだが、12月も同ファンドへの資金流入が続くかどうかに注目だ。
全体を見て:外国株式ファンドが人気
福岡銀行の販売額ランキングの上位10ファンド中、5つが外国株式ファンドとなっている。2位の「アライアンス・バーンスタイン・グローバル・グロース・オポチュニティーズ(年2回決算型)」は、日本を含む世界の企業の中から、景気サイクルに左右されない、長期的に魅力のある企業に投資する「サスティナブル投資」を行うアクティブファンドである。11月末時点における組入上位銘柄は、以下の通り。
1.SVBファイナンシャル・グループ(アメリカ) 3.0%
2.ウエイスト・マネジメント(アメリカ) 2.5%
3.MSCI(アメリカ) 2.5%
4.ダナハー(アメリカ) 2.4%
5. ラボラトリー・コーポレーション・オブ・アメリカ(アメリカ) 2.3%
そして、11月末時点における騰落率は、以下の通り。
1カ月 0.7%
3カ月 4.7%
6カ月 15.8%
1年 37.3%
同ファンドは1998年7月の設定だが、しばらく厳しいパフォーマンスが続いていた。しかし、2020年3月コロナショック以降に基準価額が大きく上昇しており、今後が期待されるファンドだ。また、「ESG投資」や「サスティナブル投資」の流れは、世界的に大きな潮流となっている。12月以降も、同ファンドが福岡銀行のランキング上位に入る可能性は高いだろう。