2021年11月、関西みらい銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

 第1位「ダイワJ-REITオープン(毎月分配型)」の概況

関西みらい銀行の11月販売金額ランキング1位は、「ダイワJ-REITオープン(毎月分配型)」だった。同ファンドは、国内のREIT(不動産投資信託)に投資し、東京証券取引所が算出・公表する「東証REIT指数」(配当込み)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。同ファンドの11月末時点における騰落率は、以下の通り。

 1カ月 -4.2%
 3カ月 -6.2%
 6カ月 -2.2%
 1年      21.9%

11月の東証REIT指数は下落した。新型コロナウイルスの変異型「オミクロン株」の感染拡大によるリスク回避姿勢の強まりで、ホテル関連中心に軟調な銘柄が多かったからだ。ただ、J-REITの平均分配金利回りは3.61%(11月末時点)となっており、高い利回りは魅力だ。関西みらい銀行でも、利回り狙いの買いを入れた顧客が多かったと考えられるので、12月以降も同ファンドがランキング上位に入る可能性は高いだろう。

全体を見て:外国株式ファンドが人気

関西みらい銀行では、11月も外国株式ファンドの人気が高かった。2位の「ひふみワールド+」は、日本を除く世界の成長企業に投資するアクティブファンドである。11月末時点における騰落率は、以下の通り。

  1カ月 -0.43%
  3カ月  2.32%
  6カ月  8.48%
  1年   30.89%

11月の同ファンドの基準価額は下落した。中旬まで、主要株式市場は好調な企業決算に支えられて堅調だったものの、新型コロナウイルスの変異型「オミクロン株」の感染拡大により、月末にかけて株式市場が大きく下がったからだ。12月に入り、米国株式市場中心に戻り歩調となっているものの、オミクロン株への警戒は残っている。12月以降も同ファンドが関西みらい銀行のランキング上位に入るかどうかに注目だ。