2021年11月、りそな銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「日経225ノーロードオープン」の概要
りそな銀行の11月販売額ランキング1位は、「日経225ノーロードオープン」だった。同ファンドは、日経平均株価(日経225)にする投資成果を目指して運用するインデックスファンドである。同ファンドの11月末時点における騰落率は、以下の通り。
1カ月 -3.77%
3カ月 -0.60%
6カ月 -3.53%
1年 5.59%
11月の日経平均株価は、下落した。新型コロナウイルスの変異型「オミクロン株」の感染拡大や、米国の金融政策の正常化前倒し(テーパリング)に対する警戒感から、売りが優勢になったからだ。ただ、日経平均株価に連動するインデックスファンドは、株価が下落する局面で買いが増える傾向にある。11月は同ファンドに約21億円の資金流入があり、純資産残高は約1,958億円と、2000億円近くまで増えている。12月になっても日経平均株価は上値の重い展開が続いているが、同ファンドへの資金流入は続く可能性が高いだろう。
全体を見て:「りそなラップ型ファンド」が人気
11月も「りそなラップ型ファンド」が人気だった。金融機関の専門家が顧客の資産運用に対する考え方に合わせ、包括的に資産管理・運用を行うサービスを「ラップ口座」という。そして、「りそなラップ型ファンド」は、ラップ口座のサービスを少額で手軽に始められるように設計された投資信託で、「安定型・安定成長型・成長型」の3つの運用タイプから選べる。そして、11月にもっとも人気が高かったのは、「安定成長型」だった。「安定成長型」は、安定性と成長性のバランスを重視した運用を行う。そして、10月末時点における騰落率は、以下の通り。
1カ月 2.3%
3カ月 2.4%
6カ月 4.9%
1年 18.6%
このように安定的なリターンをだしているので、12月以降もりそな銀行の販売額ランキング上位に入る可能性は高いだろう。