2021年11月、みずほ銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「キャピタル世界株式ファンド」の概要

11月のみずほ銀行販売額ランキング1位は、「キャピタル世界株式ファンド」だった。同ファンドは、新興国を含む世界の株式に分散投資するアクティブファンドで、10月末時点における騰落率は、以下の通り。

 1カ月 7.8%
 3カ月 8.3%
 6カ月  13.3%
 1年      50.5%

そして、組入上位銘柄は次のようになっている。

 1.テスラ(米国) 7.6%
 2.マイクロソフト(米国) 3.8%
 3.アマゾン・ドット・コム(米国) 2.8%
 4.台湾セミコンダクター・マニュファク チャリング(台湾) 2.8%
 5.アルファベット(米国) 2.7%

好調なパフォーマンスを背景に、11月も約163億円の資金流入となった。これは追加型株式投資信託(ETF除く)の中で、18位である。同ファンドは2007年10月に設定され、10年以上の運用実績がある。直近のパフォーマンスも優れていることから、12月以降もみずほ銀行のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

全体を見て:外国株式ファンドの人気が高い

みずほ銀行では、11月も外国株式ファンドの人気が高かった。2位の「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)」は、新興国を含む世界の株式に投資するアクティブファンド。個別企業の競争優位性や成長力だけでなく、ESG(環境・社会・ガバナンス)への取り組みなどの評価に基づき銘柄を選定する。10月末の組入上位銘柄は、以下の通り。

 1.アマゾン・ドット・コム(米国) 8.2%
 2.サービスナウ(米国) 8.1%
 3.マスターカード(米国) 7.5%
 4.アドビ(米国) 6.4%
 5.HDFC銀行(インド) 6.2%

そして、10月末時点における騰落率は、以下の通り。

 1カ月 5.53%
 3カ月 4.12%
 6カ月 5.30%
 1年   26.55%

同ファンドの人気は高く、11月末時点の純資産残高は1兆1769億円で、国内公募の追加型株式投資信託(ETF除く)の中で2位となっている。ESG投資への関心は高まっているので、今後も同ファンドがみずほ銀行のランキング上位に入る可能性は高いだろう。