2021年11月、三井住友銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「GSグローバル・ターゲット戦略債券ファンド2021-11(限定追加型)」の概要 

三井住友銀行の11月販売額ランキング1位は、「GSグローバル・ターゲット戦略債券ファンド2021-11(限定追加型)」だった。同ファンドは、日本を含む世界の企業等が発行する米ドル建て、もしくはユーロ建て債券に投資する債券ファンド。原則として対円での為替ヘッジを行う。11月に新規設定されたファンドで、設定額は約1,058億円。2021年の新規設定ファンドで、2番目の大きさとなった。11月は米国株式市場が軟調だったので、安定的な利回りが期待できる債券ファンドへの関心が高まったのだろう。6月に設定された「PIMCOグローバル・ターゲット戦略債券ファンド2021-06(限定追加型)」も1,000億円以上の資金を集めて話題になった。外貨建て債券ファンドへのニーズは、今後も高いと考えられる。

全体を見て:株価指数に連動するインデックスファンドが人気

4位と10位に日経平均株価、7位にNYダウに連動するインデックスファンドがランクインしている。11月の日米の株式市場の上値は重かった。新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」の感染拡大や、米金融政策の正常化前倒し(テーパリング)に対する警戒感から、日経平均株価、NYダウともに11月は約2カ月ぶりの安値水準となったからだ。ただ、株価指数を対象にしたインデックスファンドは、株価が下落する局面で買いが増える傾向にある。三井住友銀行でも、株価が下落する局面でインデックスファンドへの買いを入れた顧客が多かったと考えられる。12月以降も、株価が下落する局面では株価指数を対象にしたインデックスファンドへの買いが入る可能性は高いだろう。