2021年11月、三菱UFJ銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

 

第1位「eMAXIS 日経225インデックス」の概要 

三菱UFJ銀行の11月販売額ランキング1位は、「eMAXIS日経225インデックス」だった。同ファンドは、日経平均株価(日経225)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドで、11月末時点における騰落率は、以下の通り。

 1カ月 -3.7%
 3カ月 -0.4%
 6カ月 -3.1%
 1年     6.4%

11月の日経平均株価は上値の重い展開となった。新型コロナウイルスの変異型「オミクロン株」の感染拡大や、米国の金融政策の正常化前倒し(テーパリング)に対する警戒感から売りが優勢になったからだ。ただ、日経平均株価に連動するインデックスファンドは、株価が下落する局面で買いが増える傾向にある。12月になっても国内株式市場は上値の重い展開が続いているが、株価が下落する局面では同ファンドへの資金流入が続く可能性は高いだろう。

全体を見て:「eMAXIS Slimシリーズ」が人気

3位に「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」、10位に「eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」がランクインしている。「eMAXIS Slimシリーズ」は三菱UFJ国際投信が展開する低コストのファンドシリーズで、純資産残高の合計は1.5兆円を突破している。同シリーズでもっとも人気の高いのが「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」で、11月末時点の純資産残高は約8,265億円。これは、追加型株式投資信託(ETF除く)の中で第4位となっている。インデックスファンドの純資産残高がトップ5入りするのは、2005年11月に4位だった「三菱UFJ外国債券オープン(毎月分配型)」以来16年ぶり。同ファンドは2021年9月に9位に浮上し、10月に7位、11月に4位と順位を上げてきた。11月も約767億円と高水準の資金流入が続いており、12月も順位を上げるかどうかに注目だ。