2021年11月、みずほ証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

 

第1位「グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(予想分配金提示型)(為替ヘッジなし)」の概要 

みずほ証券の11月販売ランキング1位は、「グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(予想分配金提示型)(為替ヘッジなし)」だった。同ファンドは10月25日に新規設定されたファンドで、11月末時点の純資産残高が7385億円と国内ファンド上位である「グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)」の予想分配金提示型である。「グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)」が年1回の決算であるのに対し、予想分配金提示型は隔月決算となっている。同シリーズは、日本を含む世界の上場株式の中から、成長力や競争優位性の高さを評価した「ハイクオリティ成長株」の中から、割安と判断した銘柄に投資するアクティブファンドである。ただ、12月6日時点の設定来騰落率は-9.16%のマイナスとなっている。11月は新型コロナウイルスの変異株「オミクロン型」の感染拡大や、米金融政策の正常化(テーパリング)前倒しに対する警戒感から、米国株式市場を中心に下落したからだ。ただ、下落する局面でも同ファンドの人気は継続したと考えられるので、12月もみずほ証券のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

全体を見て:外国株を対象にしたアクティブファンドが人気

みずほ証券では、11月も外国株を対象にしたアクティブファンドの人気が高かった。2位の「ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンド」は、米国を中心に成長性が高いと判断される企業を中心に投資を行うアクティブファンドである。10月末時点における組入上位銘柄は、以下の通り。

 1.アマゾン・ドット・コム 9.0%
 2.マイクロソフト 8.8%
 3.アルファベット 8.8%
 4.アップル 5.3%
 5.メタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック) 5.3%

11月は米国株式市場の上値が重かったので、同ファンドの基準価額も下落した。ただ、みずほ証券では米国株を中心とした外国株式ファンドへの関心が高いので、12月も同ファンドへの資金流入が続く可能性は高いだろう。