2021年11月、SMBC日興証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」の概要
SMBC日興証券の11月販売額ランキング1位は、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」だった。同ファンドは、マイクロソフトやアマゾン・ドット・コムなど米国の成長株に投資するアクティブファンド。11月末時点における純資産残高は1兆5689億円で、国内公募の追加型株式投資信託(ETF除く)の中でもっとも多い。そして、11月末時点のパフォーマンスも、以下のように好調だ。
1カ月 3.59%
3カ月 5.65%
6カ月 19.32%
1年 41.73%
好調なパフォーマンスを背景に、11月も300円の分配金がでている。同ファンドは基準価額に応じて分配金が変わる「予想分配金提示型」で、毎計算期末の前営業日の基準価額が12000円以上13000円未満のときは、300円の分配金がでるのだ。元本を大きく取り崩すことなく安定的に分配金が受け取れる同ファンドの人気は高いので、12月以降もどれだけ純資産残高を増やしていくかに注目だ。
全体を見て:外国株式ファンドが人気
SMBC日興証券では、11月も外国株式ファンドの人気が高かった。2位の「イノベーティブ・カーボンニュートラル戦略ファンド」は、世界の上場株式の中から、脱酸素社会の実現に向けた取り組みやイノベーションに貢献する企業、あるいはその恩恵を受けることが期待される企業の株式に投資を行うアクティブファンドである。同ファンドの10月末時点における組入上位銘柄は、以下の通り。
1.アルベマール 2.6%
2.モノリシック・パワー・システムズ 2.6%
3.ジェネラック・ホールディングス 2.5%
4.アナログ・デバイセズ 2.4%
5.テスラ 2.4%
世界中で異常気象が頻発し、CO2などの温室効果ガスの排出量削減は急務となっている。そして、「脱炭素社会」の実現に向けさまざまな産業においてイノベーション(技術革新)のペースが加速している。脱炭素社会の実現に向けて取り組んでいる企業は今後の収益が拡大することが期待されるので、同ファンドの人気も継続する可能性が高いだろう。