2021年11月第4週、大和証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「ダイワ・ノーロード 日経225ファンド」の概要
大和証券の11月第4週の買付ランキング1位は、「ダイワ・ノーロード 日経225ファンド」だった。同ファンドは、日経平均株価(日経225)の値動きに連動させることを目指して運用を行うインデックスファンドである。11月の日経平均株価の上値は重かった。節目の3万円をなかなか突破できなかったことや、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン型」への警戒が高まったからだ。ただ、日経平均株価に連動するインデックスファンドは、株価が下落する局面で買いが増える傾向にある。11月第4週の日経平均株価は1,000円程度下落したが、同ファンドへの買いを入れた投資家も多かったと考えられる。今後も、株式市場が下落する局面では、同ファンドのような日経平均株価に連動するインデックスファンドへの買いが継続する可能性は高いだろう。
全体を見て:アジア株を対象にしたファンドがランクイン
7位に「ダイワ/ミレーアセット・インド株式ファンドーインドの匠―」、9位に「SMAMベトナム株式ファンド」など、アジア株を対象にしたファンドがランクインしている。7位の「ダイワ/ミレーアセット・インド株式ファンドーインドの匠ー」は、インド企業の株式の中から、財務状況や成長性、経営の質などに着目して投資するアクティブファンドである。10月末時点における騰落率は、以下の通り。
1カ月 2.3%
3カ月 8.0%
6カ月 26.7%
1年 81.2%
そして、9位の「SMAMベトナム株式ファンド」は、主としてベトナムの取引所に上場している株式、および世界各国・地域の取引所に上場しているベトナム企業の株式に投資するアクティブファンドである。同ファンドの10月末時点における騰落率は、以下の通り。
1カ月 7.6%
3カ月 15.3%
6カ月 27.3%
1年 75.9%
ともに1年リターンでは米国株や先進国を対象にしたファンドよりも高くなっており、好調なパフォーマンスとなっている。米国株を対象にしたファンドに資金が集まっているが、分散投資の一環としてアジア株式を対象にしたファンドを組み入れれば、よりリスクを抑えながら安定的なリターンが期待できるだろう。