2021年11月、auカブコム証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

 

第1位「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」の概要 

auカブコム証券の11月販売金額ランキング1位は、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」だった。同ファンドは米国の成長株に投資するアクティブファンドで、10月末時点における組入上位銘柄は以下の通り。

 1.マイクロソフト 8.3%
 2.アルファベット 8.0%
 3.アマゾン・ドット・コム 5.7%
 4.メタ・プラットフォームズ 5.2%
 5.VISA 4.8%

そして、10月末時点における騰落率は、以下の通り。

 1カ月 6.9%
 3カ月 4.7%
 6カ月  14.7%
 1年    45.2%

 11月は、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が22日に16,212.23ポイントまで上昇し、過去最高値を更新した。好調なパフォーマンスを背景に、同ファンドへの資金流入が続いたと考えられる。ただ、11月下旬から米国株式市場は軟調な展開になっている。12月も同ファンドがauカブコム証券のランキング上位に入るかどうかに注目だ。

全体を見て:日本株を対象にしたブル型ファンドが人気

3位と5位に日本株を対象にしたブル型ファンドがランクインしている。3位の「楽天日本株4.3倍ブル」は株価指数先物を活用し、日々の基準価額の値動きが国内の株式市場の日々の値動きの概ね4.3倍程度となることを目指して運用を行うブル型ファンドである。11月の日経平均株価は、3万円の大台を突破できず、下旬にかけて下落した。ただ、国内株を対象にしたブル型ファンドは、株価が下落する局面でも買いが増える傾向にある。auカブコム証券でも、反発狙いで買いを入れた投資家が多かったのだろう。国内株式市場は上値の重い展開となっているが、12月も株価下落局面では日本株を対象にしたブル型への買いが継続する可能性は高いだろう。