REIT型の10月リターン1位は「明治安田米国リート・インカム・プレミアム・ファンド(毎月決算型)」(13.53%)

 

10月のREIT型ファンドリターン1位は、「明治安田米国リート・インカム・プレミアム・ファンド(毎月決算型)」だった。同ファンドは、米国の不動産投資信託(リート)の中でも相対的に高い配当利回りのREITに投資し、信託財産の成長を目指すファンドである。10月の米国リート市場は上昇した。7~9月期の主要企業の決算が概ね良好な内容だったことや、米国議会で債務上限問題の期限延長が合意されたことがプラスになったからだ。同ファンドは1年間で見ても50.39%と高いリターンをだしており、今後も好調なパフォーマンスが続くかどうかに注目だ。 

REIT型ファンドからの資金流出が続く

10月のREITファンドのリターンは5.0%と、カテゴリー全体では外国株式ファンドの6.4%についで2位だった。しかし、10月も約590億円の資金が流出し、9カ月連続の資金流出超となった。とくに海外REITでは資金流出が目立つ。たとえば、「ラサール・グローバルREITファンド(毎月分配型)」は公募の追加型株式投資信託(ETF除く)の中で8位の資金流出額(約82億円)、「LM・オーストラリア高配当株ファンド(毎月分配型)」が9位の約80億円の資金流出となっているのだ。REIT型は高いリターンをだしているファンドが多いが、戻り売りをだす投資家も多いので、しばらく資金流出が続く可能性は高いだろう。