2021年10月、広島銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

 

第1位「脱炭素関連世界株式戦略ファンド(資産成長型)」の概況

広島銀行の10月販売額ランキング1位は、「脱炭素関連世界株式戦略ファンド(資産成長型)」だった。同ファンドは、日本を含む世界の脱炭素関連企業に投資するアクティブファンドである。脱炭素関連企業とは、温室効果ガスの排出量の削減や吸収・除去などへの貢献が期待される事業を営んでいる企業のことである。2021年5月に設定され、11月17日時点の純資産残高は1,057.23億円となっている。そして、11月17日時点の騰落率は、設定来で25.99%と好調である。ESG(環境・社会・ガバナンス)投資への関心が高まっていることから、環境関連ファンドである同ファンドの人気も継続する可能性が高い。11月も広島銀行のランキング上位に入るかどうかに注目だ。

全体を見て:バランスファンドが人気

広島銀行のランキング上位には、バランスファンドが多い。6位の「グローバルESGバランスファンド(為替ヘッジなし)年2回決算型」は、世界各国の株式、先進国の企業が発行する米ドル社債、米ドル建ての新興国国債、不動産関連有価証券を実質的な主要投資対象とするバランスファンドである。同ファンドの10月末時点の騰落率は、以下の通り。

1カ月 4.6%
3カ月 5.6%
6カ月 9.7%

2020年11月に設定されたファンドであるが、設定来の騰落率も22.2%とバランスファンドの中では高いパフォーマンスとなっている。ESG(環境・社会・ガバナンス)投資へ関心は高まっているので、今後も広島銀行のランキング上位に入る可能性は高いだろう。