2021年10月、関西みらい銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「ダイワJ-REITオープン(毎月分配型)」の概況
関西みらい銀行の10月販売金額ランキング1位は、「ダイワJ-REITオープン(毎月分配型)」だった。同ファンドは、東京証券取引所が算出・公表する「東証REIT指数」に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。東証 REIT 指数は7月13日に2,200.02ポイントの高値をつけたものの、その後は上値が重い展開が続いている。世界的に金利上昇圧力が強まっているほか、コロナ禍によるテレワークの普及で都心オフィスの空室率が高水準となっているからだ。ただ、10月には同ファンドには約55億円の資金流入があり、純資産総額は4,000億円を超えている。J-REITの平均予想分配金利回りは3.4%あり(2021年10月末時点)、高い利回りに魅力を感じている投資家も多いと考えられる。11月以降も、関西みらい銀行のランキング上位に入るかどうか注目だ。
全体を見て:REITファンドが人気
関西みらい銀行のランキング1位と5位がREITを対象にしたファンドである。5位の「ダイワ・USーREIT・オープン(毎月決算型)Bコース(為替ヘッジなし)」は、米国のリートに投資し、配当利回りを重視した運用を行うファンドである。10月末時点における騰落率は、以下の通り。
1カ月 8.2%
3カ月 8.4%
6カ月 17.3%
1年 60.0%
10月の米国リート市場は上昇した。米長期金利上昇が一服したことや、中国大手不動産会社に対する信用不安の後退などから、高値追いの展開となったのだ。また、円安・ドル高が進んだことも追い風になった。ただ、同ファンドからは10月に約77億円の資金流出となった。純資産残高が約7,000億円とREIT型ファンドで最大の規模を誇っているが、資金流出超となっている。関西みらい銀行では販売額ランキング上位に入っているが、11月は資金流出が止まるかどうかに注目だ。