2021年10月、七十七銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

 

第1位「日経225ノーロードオープン」の概況 

七十七銀行の10月販売件数ランキング1位は、「日経225ノーロードオープン」だった。同ファンドは、日経平均株価(日経225)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドで、10月末時点における騰落率は、以下の通り。

1カ月 -1.95%
3カ月    6.32%
6カ月    0.38%
1年      26.26%

日経平均株価は、9月14日に30,795.78円の年初来高値をつけたが、その後は下落。10月6日には27,293.62円まで下落した。10月中旬からは戻りを試す展開になったものの上値は重く、同ファンドの10月の騰落率も-1.95%となった。ただ、日経平均株価に連動するインデックスファンドは、株価が下がる局面で買いが入る傾向がある。同ファンドの10月の資金流入額は約181億円となり、国内株式型ファンドの中でトップだった。11月に入り日経平均株価は3万円をうかがう展開になっているが、引き続き同ファンドに資金流入が続くかどうかに注目している。

全体を見て:インデックスファンドの人気が高い

ランキング上位には、株価指数に連動するインデックスファンドが多い。6位の「インデックスファンドNYダウ30(アメリカ株式)」は、米国の「ダウ・ジョーンズ工業株価平均(NYダウ)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドで、10月末時点における騰落率は、以下の通り。

1カ月 5.52%
3カ月 5.94%
6カ月 9.88%
1年     46.87%

9月の米国株式市場は、長期金利上への昇懸念から上値が重かった。しかし、10月になると7~9月期の決算発表が始まり、市場予想を上回る企業が多く株価は上昇。NYダウは10月26日に35,892.92ドルまで上昇し、後最高値を更新した。11月に入ってもNYダウは36,000ドルの節目を超えて過去最高値を更新しているので、引き続き同ファンドへの資金流入が続く可能性は高いだろう。