2021年10月、三菱UFJ銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

 

  第1位「eMAXIS 日経225インデックス」の概要

三菱UFJ銀行の10月販売額ランキング1位は、「eMAXIS 日経225インデックス」だった。同ファンドは、日経平均株価(日経225)(配当込み)と連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。日経平均株価は、9月14日に30,795.78円の年初来高値をつけたが、その後に下落。10月6日には27,293.62円まで下落した。ただ日経平均株価に連動するインデックスファンドは、株価が下落する局面で買いが入る傾向にある。三菱UFJ銀行でも、下落局面で買いを入れた顧客が多かったと考えられる。10月中旬以降、日経平均株価は戻り基調で、11月に入って3万円をうかがう展開となっている。11月も、引き続き三菱UFJ銀行のランキング上位に同ファンドが入るかどうかに注目だ。

全体を見て:バランスファンドが2位にランクイン

三菱UFJ銀行では海外株式だけでなく、バランスファンドや国内株式、海外債券など幅広い種類の投資信託が上位にランクインしている。2位の「ピクテ・マルチアセット・アロケーション・ファンド」は、国内外の債券や株式といった伝統的資産だけでなく、ヘッジファンドなどのオルタナティブを含む多様な資産に分散投資するバランスファンドである。10月末時点における騰落率は、以下の通り。

1カ月 1.35%
3カ月 0.01%
6カ月 1.41%
1年  6.45%

同ファンドは複数の資産を組み合わせることで、「大きく負けない運用」を目指すファンドである。三菱UFJ銀行では、海外株式ファンドのように積極的にリスクを取るだけでなく、リスクを抑えた運用を望む顧客が多いと考えられるので、11月以降も同ファンドがランキング上位に入る可能性は高いだろう。