2021年10月、みずほ証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

 

第1位「グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(予想分配金提示型)(為替ヘッジなし)(予想分配金提示型))」の概要 

みずほ証券の10月販売額ランキング1位は、「グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(予想分配金提示型)(為替ヘッジなし)」だった。10月25日に新規設定されたファンドで、11月5日時点で約7,847億円の純資産残高がある「グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)(愛称:未来の世界)」の予想分配金提示型ファンドである。「グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)」が年1回の決算であるのに対し、予想分配金提示型は隔月(年6回)に基準価額に応じて分配を行う。同ファンドは、日本を含む世界の企業の中から、成長力や競争優位性の高さを評価した「ハイクオリティ成長企業」に投資するアクティブファンドである。2016年に運用を開始した「グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)」は、9月末寺時点における設定来の騰落率が200%を超えており、運用実績が十分にある。来月も「グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(予想分配金提示型)(為替ヘッジなし)(予想分配金提示型)」がみずほ証券のランキング上位にくる可能性は高いだろう。

全体を見て:10月も海外株式型ファンドの人気が継続

みずほ証券では、海外株式型ファンドの人気が高いのが特徴だ。10月も、上位10ファンド中、9つが海外株式型ファンドになっている。そして、海外株式型ファンドのすべてがアクティブファンドになっているのだ。ネット証券ではS&P500種株価指数など株価指数を対象にしたインデックスファンドが人気だが、みずほ証券ではアクティブファンドが人気で、より高いリターンを望む顧客が多いと考えられる。2位の「グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンド」は、世界の上場株式の中から、社会課題解決への寄与が期待される「破壊的イノベーション関連企業」の株式に投資するアクティブファンドである。情報技術など成長株が多く、9月の月間騰落率は-7.41%と冴えなかった。ただ10月は7~9月期の決算発表が市場予想を上回る銘柄が多く、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は過去最高値を更新した。11月も良好な環境が続けば、同ファンドのような海外株式型ファンドへの資金流入は続くだろう。