2021年10月、auカブコム証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

 

第1位「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の概要 

auカブコム証券の10月販売金額ランキング1位は、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」だった。同ファンドは、米国を代表する株価指数である「S&P500種株価指数(配当込み・円換算ベース)」に連動する投資成果を目指すインデックスファンド。S&P500種株価指数は、米長期金利上昇から9月は上値の重い展開となった。しかし、10月半ばから始まった7~9月期の決算発表において、市場予想を上回る企業が多かったことから株価は上昇。10月29日には4,605.38ポイントで取引を終了し、過去最高値を更新した。10月はS&P500種株価指数だけでなく、NYダウやナスダック総合株価指数といった他の主要指数も過去最高値を更新しており、今後の先高感は強い。11月も同ファンドがauカブコム証券のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

全体を見て:日本株を対象にしたブル型ファンドが人気

2位に「楽天日本株4.3倍ブル」、3位に「SBI日本株4.3倍ブル」といったブル型ファンドがランクインしている。それらのファンドは、日々の基準価額の値動きが、わが国の株式市場全体の日々の値動きの概ね4.3倍程度となることを目指して運用を行う。日経平均株価は9月14日に30,795.78円の年初来高値をつけたが、その後に下落。10月6日には27,293.62円まで下落している。ただ、ブル型ファンドは短期的なリバウンド狙いの買いが入る傾向にあるので、下落局面で買いを入れた投資家が多かったと考えられる。ブル型ファンドはネット証券を利用している投資家に人気があるので、11月以降もauカブコム証券のランキング上位に入る可能性は高いだろう。