2021年10月、マネックス証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

 

第1位「楽天日本株4.3倍ブル」の概要 

マネックス証券の10月売れ筋ランキング1位は、「楽天日本株4.3倍ブル」だった。同ファンドは、日々の基準価額の値動きが、国内株式市場の値動きの概ね4.3倍程度となることを目指して運用されるブル型ファンドである。日経平均株価は9月14日に30,795.78円の年初来高値をつけたが、その後は下落。10月6日には27,293.62円まで下落している。ただブル型ファンドは、下落局面でもリバウンド狙いの買いが入る傾向にある。ネット証券では信用取引を利用して短期トレードをしている投資家も多く、そうした人たちがブル型ファンドを積極的に取引していると考えられる。ただ、ブル型ファンドは通常のインデックスファンドに比べて保有コストである信託報酬が高く、長期投資には向いていない。あくまでも短期でのリバウンド狙いで購入するべきである。

全体を見て:米国株価指数を対象にしたファンドが多い

ランキング上位には、米国株価指数を対象にしたファンドが多い。2位と4位はS&P500種株価指数を対象にしたインデックスファンド、8位はナスダック100を対象にしたレバレッジ型ファンドである。9月の米国株式市場は長期金利上昇懸念から上値の重い展開になった。しかし、10月は7~9月期の決算発表で市場予想を上回る企業が多く、株価も上昇。S&P500種株価指数は10月29日に4,605.38ポイントで取引を終了し、過去最高値を更新した。ナスダック100指数も10月は15,850.47ポイントで取引を終了し、過去最高値を更新している。米国株式市場は好調な環境が続いているので、11月も米国株価指数を対象にしたファンドがランキング上位にくる可能性は高いだろう。