REIT型の9月リターン1位は「インフラ関連好配当資産ファンド(毎月決算型)(米ドル投資型)」(1.61%)

9月のREIT型ファンドは、中国の不動産大手中国恒大集団のデフォルト懸念や、米国の政府債務問題を受け、多くのファンドがマイナスとなった。そんな中、「インフラ関連好配当資産ファンド(毎月決算型)(米ドル投資型)」が1.6%のプラスを確保し、9月のリターン1位となった。同ファンドは、国内の株式とJ-REITに投資するアクティブファンドで、原則として円売り・米ドル買いの為替取引を行う。そして株式投資においては、インフラ関連企業に着目して銘柄を選定する。インフラ関連企業とは、生活や産業の基盤となるサービスや設備の提供をしている企業や、インフラの発展に伴って恩恵を受けると考えられる企業のことである。同ファンドの円建てでの9月リターンは-0.14%だったものの、円安・米ドル高が進んだことから、米ドル建てでは+1.61%のリターンとなった。米ドル建てでは1年間で29.27%と高いリターンをあげており、今後も同ファンドのパフォーマンスに注目だ。
「ダイワJ-REITオープン(毎月分配型)」は8カ月連続で資金流入超
REIT型ファンドからは資金流出が続き、9月も約370億円の資金流出となった。ただ、国内のREITを対象にした「ダイワJ-REITオープン(毎月分配型)」には約56億円の資金が流入し、8カ月連続で資金が流入している。同ファンドの9月末時点における純資産残高は4,158億円で、国内を対象にしたREIT型ファンドでは最大となっている。ただ、9月の騰落率は-3.2%となった。株式市場が軟調だったことに加え、J-REIT市場では公募の発表が続いたからだ。今後も公募増資が続く可能性が高いことから、J-REIT市場の上値は重くなることが予想される。ただ、9月末時点における東証REIT指数の予想配当利回りは3.5%となっており、相対的に高い利回りが期待できる同ファンドへの資金流入は続く可能性が高いだろう。
