投資信託全体の騰落率1位は「楽天日本株4.3倍ブル」(22.13%)

 

9月のリターンランキング1位は、「楽天日本株4.3倍ブル」だった。同ファンドは、株価指数を対象にした先物取引を積極的に活用することで、株式市場の概ね4.3倍程度となることを目指して運用を行うブル型ファンドである。9月は日経平均株価が約4.9%上昇するなど、国内株式市場は堅調に推移。9月14日には、日経平均株価が30,795.78円の年初来高値もつけている。ただ、同ファンドの9月の資金流出入額は、約61億円の資金流出となった。日経平均株価が高値をつけるなか、利益確定売りをだした投資家が多かったと考えられる。国内株式市場に連動するブル型ファンドは、逆張りで取引する投資家が多いのが特徴だ。つまり、株式市場が下落する局面で買いを入れ、上昇する局面で利益確定売りを入れるのだ。10月に入り、国内株式市場は上値の重い展開になっているが、下げる局面では同ファンドに買いを入れる投資家が多いと考えられる。