2021年9月、福岡銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「ひふみワールド+」の概況
福岡銀行の9月販売実績ランキング1位は、「ひふみワールド+」だった。同ファンドは、日本を除く世界の成長企業に投資するアクティブファンドである。国・地域別比率では、米国の61.75%が最大、組入業種ではソフトウェア・サービスの13.14%が最大となっている(2021年9月末時点)。そして、9月末時点における騰落率は、以下の通り。
1カ月 -3.25%
3カ月 -1.71%
6カ月 7.94%
1年 35.48%
9月は、インフレ懸念による米長期金利上昇によって成長株の上値は重かった。年内にもFRBによるテーパリング開始が見込まれるなか、今後も長期金利には上昇圧力がかかりやすい。PERが高く、相対的な割高感が意識されやすいIT・ハイテクなどの成長株には逆風になるが、10月以降も同ファンドへの資金流入が続くかどうかに注目だ。
全体を見て:ランキング上位には外国株型ファンドが多い
福岡銀行では、9月も外国株式型ファンドの人気が高かった。9月は中国恒大集団の債務問題や、米国長期金利上昇によって株価は冴えない展開になったが、外国株式型ファンドへの資金流入は続いている。3位の「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)」は、米国の成長株に投資するアクティブファンド。「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」シリーズにはA~Dまでの4つのコースがあり、「Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」の人気が一番高い。しかし、福岡銀行では「Bコース(為替ヘッジなし)」が上位に入っている点が印象的だ。9月の米国成長株は、米国金利上昇によって上値の重い展開だった。10月も同ファンドがランキング上位に入るかどうか注目だ。