2021年9月、七十七銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

 

 第1位「日経225ノーロードオープン」の概況

七十七銀行の9月販売件数1位は、「日経225ノーロードオープン」だった。同ファンドは日経平均株価(日経225)に連動する投資成果を目指すインデックスファンド。そして、購入時と換金時に手数料がかからないノーロードファンドだ。9月末時点における騰落率は、以下の通り。

1カ月 5.36%
3カ月 2.63%
6カ月 1.03%
1年   27.50%

 9月の日経平均株価は、14日に30,795.78円をつけて年初来高値を更新した。そして、同ファンドの9月リターンも好調だった。七十七銀行では、株価上昇期待で買いを入れた顧客が多かったと考えられる。ただ、日経平均株価に連動するインデックスファンドは、逆張りで取引する投資家が多い。つまり、日経平均株価が下落する局面で買いを入れ、上昇する局面で売りをだす傾向にあるのだ。実際、「日経225ノーロードオープン」は9月に約225億円の資金流出となっている。ただ、10月に入ると6日に27,293.62円まで下落して上値の重い展開になっている。10月は軟調な展開になっても、七十七銀行では同ファンドの買いが継続するかどうかに注目だ。

全体を見て:インデックスファンドの人気が高い

七十七銀行では、株価指数に連動するインデックスファンドの人気が高い。8位の「インデックスファンドJPX日経400」は、「JPX日経インデックス400」に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。国内の株価指数では、日経平均株価を対象にしたインデックスファンドが主流であるが、七十七銀行では「JPX日経インデックス400」を対象にしたインデックスファンドもランクインしている。同ファンドの9月末時点における騰落率は、以下の通り。

1カ月 4.37%
3カ月 5.18%
6カ月 4.52%
1年     26.86%

 「JPX日経インデックス400」は400銘柄で構成されているので、日経平均株価の225銘柄よりも銘柄が分散されている。国内の株価指数では日経平均株価が圧倒的な知名度を誇るが、七十七銀行では10月以降も「JPX日経インデックス400」に買いが集まるかどうかに注目だ。