2021年8月、福岡銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

 

第1位「ひふみワールド+」の概況

福岡銀行の8月販売件数ランキング1位は、「ひふみワールド+」だった。同ファンドは、日本を除く世界の成長企業に投資するアクティブファンドである。「ひふみ」シリーズで知られる「レオスキャピタルワークス」は、2003年4月に設立。そして、ひふみシリーズと国内外の年金基金運用との合計運用資産残高が、2021年5月に1兆円を突破した。「ひふみワールド+」の純資産残高も、1,779.28億円と2,000億円に迫る勢いだ。同ファンドの8月末時点における騰落率は、以下の通り。

1カ月  2.38%
3カ月  6.03%
6カ月 15.40%
1年  34.99%

 「ひふみ」シリーズは投資家の人気も高く、過去のパフォーマンスも好調なことから、9月以降も「ひふみワールド+」が福岡銀行のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

 

全体を見て:外国株式型ファンドの人気が高い

福岡銀行の8月販売件数ランキング上位には、外国型株式ファンドが多い。2位の「アライアンス・バーンスタイン・グローバル・グロース・オポチュニティーズ」は、環境や社会指向などの「サステナブル投資」のテーマに基づき、銘柄を選定するアクティブファンドである。8月末時点における騰落率は、以下の通り。

1カ月  5.7%
3カ月 10.6%
6カ月 20.0%
1年       41.6%

 デルタ株の感染拡大により、世界景気の先行きには懸念が残るものの、健康や気候といったサステナブル投資のテーマは、景気サイクルに影響を受けにくい。過去のパフォーマンスも好調なので、9月以降も同ファンドが福岡銀行のランキング上位に入る可能性は高いだろう。