2021年8月、広島銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「投資のソムリエ」の概況
広島銀行の8月販売件数1位は、「投資のソムリエ」だった。同ファンドは、国内・先進国・新興国の債券と株式、国内・先進国のREIT(不動産投資信託)に分散投資するバランスファンドである。同ファンドの8月末時点における騰落率は、以下の通り。
1カ月 0.47%
3カ月 2.20%
6カ月 2.91%
1年 3.46%
同ファンドは、「大きく負けない運用」を目指している。そして、2020年3月のコロナショック時でもプラスリターンを確保したことで投資家の注目を集め、8月末の純資産残高は6,000億円を突破。4月に5,000億円を突破してから5カ月足らずで1,000億円を積み増しているのだ。広島銀行でも安定的なパフォーマンスが評価されて、8月の販売件数ランキングでトップになったのだろう。9月もランキングトップの座をキープするかどうかに注目だ。
全体を見て:広島銀行ではバランスファンドの人気が高い
広島銀行のランキング上位には、バランスファンドが多い。2位の「グローバルESGバランスファンド(為替ヘッジなし)年2回決算型」は、ESG(環境・社会・ガバナンス)の観点を考慮して世界の債券や株式、REIT(不動産投資信託)の3資産に分散投資するバランスファンドである。8月末時点における騰落率は、以下の通り。
1カ月 1.4%
3カ月 4.2%
6カ月 11.0%
そして、設定来(2020年11月~)の騰落率も17.3%と好調だ。外国株式型ファンドのパフォーマンスには及ばないものの、広島銀行ではリスクを抑えた運用を好む顧客が多いと考えられる。9月以降も、同ファンドがランキング上位に入る可能性は高いだろう。