2021年8月、関西みらい銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

 

 第1位「One円建て債券ファンド2021-09」の概況

関西みらい銀行の8月販売金額ランキング1位は、「One円建て債券ファンド2021-09」だった。同ファンドは9月13日に新規設定されたファンドで、国内外の企業が発行する円建ての債券(劣後債などを含む)、円建てのソブリン債(国債・政府機関債など)に投資する。信託期間は約4年10カ月で、購入申し込みは9月17日までの限定追加型ファンドである。投資信託では外国株式型ファンドの人気が高いが、安定的な収益が見込める債券型ファンドの人気もある。今後も同シリーズの販売時には、ランキング上位に入る可能性が高いだろう。

 

全体を見て:REIT型ファンドの人気が高い

REIT(不動産投資信託)型ファンドが2つランクインしている。2位の「ダイワJ-REITオープン(毎月分配型)」は国内のREITに投資し、東京証券取引所が算出・公表している東証REIT指数(配当込み)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。東証REIT指数は2020年3月のコロナショック時に大きく下落したものの、その後はワクチン接種に伴う経済活動の再開期待から上昇。8月末の東証REIT指数(配当込み)は4,755ポイントと、過去最高値を更新している。そして、同ファンドの8月末時点のパフォーマンスも、以下のように好調だ。

1カ月 -0.3%
3カ月  4.3%
6カ月 12.5%
1年    26.3%

 REIT型では利益確定売りで資金流出が続くファンドも多いが、同ファンドには資金流入が続き、純資産残高は4,000億円を超えている。9月以降も同ファンドが関西みらい銀行のランキング上位に入る可能性は高いだろう。