2021年8月、りそな銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」の概要
りそな銀行の8月販売額1位は、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」だった。同ファンドは、米国の成長株に投資するアクティブファンド。アルファベット(グーグルの親会社)やマイクロソフト、アマゾン・ドット・コムなど、米国のみならず世界を代表するIT・ハイテク企業が組入上位銘柄となっている。そして、8月末時点における騰落率は、以下の通り。
1カ月 2.6%
3カ月 12.9%
6カ月 29.4%
1年 35.2%
好調なパフォーマンスを背景に、同ファンドには高水準の資金流入が続いている。そして、7月末には純資産残高が1兆1,577億円となり、国内公募の追加型株式投資信託(ETF除く)の中でトップとなったのだ。9月に入ってもナスダック総合株価指数が過去最高値を更新するなど、IT・ハイテク株は堅調に推移している。9月以降も、同ファンドがランキング上位に入る可能性は高いだろう。
全体を見て:「りそなラップ型ファンド」が人気
8月も「りそなラップ型ファンド」が3位・4位・7位にランクインしている。金融機関の専門家が資産管理や運用を包括的に行うサービスを「ラップ口座」という。そして、ラップ口座のようなサービスを、少額から始められるサービスが「ラップ型ファンド」である。りそな銀行が培ってきた年金運用のノウハウを活用し、「安定型」「安定成長型」「成長型」の3つの運用タイプを選べる点が特徴である。もっとも順位が高かった3位の「安定成長型」は、安定性と成長性のバランスを重視した運用を行う。そして、国内・先進国・新興国の株式や債券、国内と先進国のリートなど、8資産に分散投資している。8月末時点における騰落率は、以下の通り。
1年 13.76%
3年 18.12%
5年 29.05%
このように、長期で安定的な運用結果を残しているので、9月以降もりそな銀行のランキング上位に入る可能性は高いだろう。