2021年8月、みずほ銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)」の概要
みずほ銀行の8月販売額ランキング1位は、「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)」だった。同ファンドは、新興国を含む世界の金融商品取引所に上場している株式に投資するアクティブファンド。銘柄選定において企業の成長力や競争優位性だけでなく、ESG(環境・社会・ガバナンス)への取り組みを評価する点が特徴である。7月末時点における騰落率は、以下の通り。
1カ月 -0.33%
3カ月 1.13%
6カ月 9.72%
1年 31.40%
同ファンドは、2020年7月の新規設定時に4,000億円近い資金を集めて話題となった。そして、2021年2月から国内公募の追加型株式投資信託(ETF)の純資産残高でトップの座をキープしていたが、7月に「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」に抜かれて2位に後退した。ただ、それでも7月末の純資産残高は1兆円を超えており、人気ファンドには間違いない。9月以降も、みずほ銀行のランキング上位に入る可能性は高いだろう。
全体を見て:海外株式型ファンドの人気が高い
みずほ銀行のランキング上位を見ると、海外株式型ファンドの人気が高いことがわかる。4位の「キャピタル世界株式ファンド」は、新興国を含む世界の株式に投資するアクティブファンドである。7月30日時点における組入上位銘柄は、以下の通り。
1.テスラ(米国) 5.0%
2.マイクロソフト(米国) 3.5%
3.アマゾン・ドット・コム(米国) 3.1%
4.フェイスブック(米国) 3.1%
5.台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング(台湾) 2.9%
地域別では、北米が59%で最大。次に欧州の26%となっている。そして、同ファンドの7月末時点における騰落率は、以下の通り。
1カ月 0.4%
3カ月 4.6%
6カ月 15.8%
1年 42.7%
同ファンドは、2007年10月に運用を開始して10年以上の実績がある。直近10年の騰落率も283.6%と高いパフォーマンスになっている。9月以降も、同ファンドがみずほ銀行のランキング上位に入る可能性は高いだろう。