2021年8月、みずほ証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

 

第1位「グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンド」の概要 

みずほ証券の8月販売金額1位は、「グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンド」だった。同ファンドは、世界の上場企業の中から、持続可能な開発目標(SDGs)を社会課題としてとらえ、銘柄を選定するアクティブファンド。そして、銘柄選定においては、アーク社の調査力を活用する。4月26日の設定日残高が2,860億円と、2000年の「ノムラ日本株戦略ファンド」の7,898億円、2020年7月の「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)」の3,832億円に次ぐ過去3番目の大型設定となったことで話題になった。その後も資金流入が続き、9月3日時点では純資産残高が5,000億円を突破している。9月以降も、みずほ証券のランキング上位に入るかどうかに注目だ。

 

全体を見て:トップ10すべてが海外株式型ファンド

みずほ証券8月販売金額ランキングの上位10ファンドのすべてが海外株式型(外国株式型)となっている。投資信託全体で見ても海外株式型ファンドの人気は高いが、日本株を対象にしたファンドがランキング上位に1つもないというのは珍しい。2位の「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)」は、企業の成長力や競争優位性だけでなく、ESG(環境・社会・企業統治)への取り組みを評価して銘柄を選定するアクティブファンド。2021年の2月から国内公募の追加型株式投資信託(ETF除く)の純資産残高でトップだったが、7月に「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」に抜かれて2位に後退した。ただ、1兆円を超える大型ファンドであり、今後も同ファンドへの資金流入が続く可能性は高いだろう。