2021年8月、SMBC日興証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

 

第1位「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」の概要 

SMBC日興証券の8月販売額ランキング1位は、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」だった。同ファンドは、世界経済をけん引している米国の成長企業に投資するアクティブファンドである。7月末時点における騰落率は、以下の通り。

1カ月  3.5%
3カ月  9.6%
6カ月 26.3%
1年間   41.3%

このように好調なパフォーマンスとなっている。同ファンドへの投資家の注目度は高く、7月末の純資産残高は1兆1,577億円となった。これは、国内公募の追加型株式投資信託(ETF除く)で、トップである。9月に入ってもナスダック総合株価指数が過去最高値を更新するなど、IT・ハイテクなどの成長株は堅調に推移している。9月以降も同ファンドがランキング上位に入る可能性は高いだろう。

 

全体を見て:ランキング上位には外国株式型ファンドが多い

SMBC日興証券のランキング上位には、外国株式型ファンドが多い。ランキング2位の「グローバルAIファンド(予想分配金提示型)」は、世界の上場株式の中から、AI(人工知能)の進化、応用により高い成長が期待できる企業に投資するアクティブファンドである。実質的な運用は、アリアンツ・グローバル・インベスターズU.S.LLCが行う。同ファンドの7月末時点の騰落率は、以下の通り。

1カ月 -2.7%
3カ月  3.6%
6カ月 10.4%
1年間   63.1%

同ファンドは毎月分配型ファンドであるが、以下のように基準価額に応じて分配金額を決める予想分配金提示型である。

11000円未満 基準価額の水準等を勘案して決定
11,000~12,000円 200円
12,000~13,000円 300円
13,000~14,000円 400円
14,000円以上   500円

7月末の基準価額は14,441円で、分配金も500円と高い水準となった。好調なパフォーマンスを背景に高水準の分配が続いており、7月末時点における分配金利回りが年率43.98%と、毎月分配金ファンドの中で首位になっている。高い利回りが魅力の同ファンドには、9月以降も資金流入が続くだろう。