2021年8月、auカブコム証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」の概要
auカブコム証券の8月販売金額1位は、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」だった。同ファンドは、世界経済をけん引している、米国の持続的な成長企業に投資するアクティブファンドである。アルファベット(グーグルの親会社)やマイクロソフト、アマゾン・ドット・コムなど、米国を代表する企業が組入銘柄上位となっている。そして、7月末時点における騰落率は、以下の通り。
1カ月 3.5%
3カ月 9.6%
6カ月 26.3%
1年 41.3%
同ファンドの人気は高く、7月末時点の純資産残高は1兆1,577億円と、国内公募の追加型株式投資信託(ETF除く)の中でトップになっている。8月も米国株式市場は堅調だったので、9月以降も同ファンドの人気は継続するだろう。
全体を見て:日本株のブル型ファンド・ベア型ファンドがランクイン
3位に「楽天日本株3.8倍ベア」、4位に「楽天日本株4.3倍ブル」がランクインしている。「楽天日本株3.8倍ベア」は日経平均株価が下落すれば利益に、「楽天日本株4.3倍ブル」は日経平均株価が上昇すれば利益になるファンドである。8月は日経平均株価が20日26,954.81円をつけ、年初来安値を更新した。国内での新型コロナウイルスの感染拡大が続いたからだ。しかし、その後は米国株の上昇に合わせて上昇し、28,000円台を回復して取引を終了した。8月は方向感がつかみづらい環境だったので、ブル型ファンド、ベア型ファンドの両方に買いが集まったのだろう。8月下旬以降の国内株式市場は堅調に推移しているが、9月はブル型ファンド、ベア型ファンドのどちらに資金があつまるかに注目だ。