2021年8月、SBI証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。
 

 

第1位「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」の概要 

SBI証券の8月販売金額1位は、「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」だった。同ファンドは、米国の代表的な株価指数であるS&P500種株価指数(円換算ベース)に連動する投資成果を目指すインデックスファンド。7月末時点における騰落率は、以下の通り。

1カ月  2.02%
3カ月  5.72%
6カ月 22.85%
1年  44.05%

S&P500種株価指数は8月になってもパフォーマンスが好調で、月間で約3%高だった。年初来でみると約20%の上昇となり、NYダウの16%やナスダック総合株価指数の18%を上回る。好調なパフォーマンスを背景に「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」には資金流入が続き、8月31日時点の純資産残高は3,022億円と3,000億円を突破した。同ファンドの信託報酬は年率0.0938%程度と、米国株式インデックスファンドの中でも最安水準となっている。9月以降も資金流入が続く可能性は高いだろう。

 

全体を見て:国際株式型ファンドの人気が高い

SBI証券では、8月も国際株式型ファンドの人気が高かった。上位10ファンド中、7つが国際株式型ファンドとなっている。2位の「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」は、日本を含む先進国、新興国の株式市場の値動きに連動する投資成果を目指すインデックスファンド。ベンチマーク(運用指標)は、「MSCIオール・カントリ-・ワールド・インデックス(配当込み・円換算ベース)」である。同ファンドの7月末時点における騰落率は、以下の通り。

1カ月  0.2%
3カ月  3.9%
6カ月 17.9%
1年  40.3%

世界各国の株式に幅広く分散投資できることや、好調なパフォーマンスによって同ファンドの人気は高い。6月末時点の純資産残高は約2,237億円で、インデックスファンド全体で7位だった(ETF除く)。9月以降も、SBI証券のランキング上位に入るかどうかに注目だ。