2021年7月、広島銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「グローバルESGバランスファンド(為替ヘッジなし)年2回決算型」の概要
広島銀行の7月販売件数1位は、「グローバルESGバランスファンド(為替ヘッジなし)年2回決算型」だった。同ファンドは、ESGの観点を考慮して、世界各国の株式や債券、REIT(不動産投資信託)に投資するバランスファンドである。7月末時点における騰落率は、以下の通り。
1カ月 0.6%
3カ月 3.9%
6カ月 12.0%
同ファンドには年2回決算型と隔月分配型があるが、ESG投資への関心の高まりによって、8月のシリーズ合計純資産残高が500億円を突破した。ESGに欠かせない環境への意識も高まっているので、同ファンドの人気は8月以降も継続するだろう。
全体を見て:ランキング上位には海外株式型ファンドが多い
広島銀行の7月販売件数ランキング上位には、海外株式型ファンドが多い。ランキング2位の「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」は、世界の高配当利回りの公益企業の株式に投資するアクティブファンドである。公益企業とは、電力やガス、水道など日常生活に不可欠な公益サービスを提供する企業。一般の企業よりも規模が大きく、収益基盤が安定しているという特徴がある。同ファンドの7月末時点における騰落率は、以下の通り。
1カ月 1.56%
3カ月 1.63%
6カ月 11.36%
1年 13.57%
7月末時点の純資産残高は9,412億円で、6月末時点より20億円のプラスとなった。これは、追加型株式投資信託(ETF除く)全体で4番目の大きさである。8月以降も、順調に純資産残高を増やすかどうかに注目だ。