2021年7月、みずほ銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

 

第1位「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)」の概要

みずほ銀行の7月販売額ランキング1位は、「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)」だった。同ファンドは、企業の成長力や競争優位性だけでなく、ESG(環境・社会・企業統治) への取り組みに基づき銘柄を選定するアクティブファンドである。国内におけるESG関連ファンドは、2010年頃から始まり2018年から数が伸びている。「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)」は、2020年7月に設定され、2021年2月に1兆円の大台を突破。国内公募追加型株式投資信託(ETF=上場投資信託を除く)の中で純資産残高がトップになった。ただ、7末時点の純資産残高は1兆1363億円で、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」の1兆1577億円に抜かれて2位となっている。8月以降、ふたたび純資産残高トップの座に返り咲くのかどうかに注目だ。

全体を見て:ランキング上位には、外国株に投資するファンドが多い

みずほ銀行の販売ランキング上位には、米国株や世界株に投資するアクティブファンドが多い。7月はS&P500種株価指数やNYダウが過去最高値を更新するなど、米国株式市場が好調だったことが原因の1つと考えられる。ランキング2位の「グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)」は、新興国を含む世界の成長株に投資するアクティブファンドだ。7月末時点の騰落率は、以下の通り。

1カ月 -3.08%
3カ月 -0.84%
6カ月  8.87%
1年    34.76%

国・地域別の組入比率では、米国が66.0%で最大となっている。7月の米国株式市場は堅調だったが、組入比率2位のアマゾンドット・コム(7.4%)が第2四半期の決算を受けて急落したことなどから、同ファンドのパフォーマンスは優れなかった。ただ、8月になっても米国株式市場はNYダウやS&P500種株価指数などの主要株価指数が過去最高値を更新しているので、同ファンドの人気は継続するだろう。