2021年7月第4週、大和証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。
 

 

第1位「脱炭素テクノロジー株式ファンド」の概要 

大和証券の7月第4週買付金額1位は、「脱炭素テクノロジー株式ファンド」だった。同ファンドは、脱炭素社会の実現に向けたソリューションを提供する企業に投資するアクティブファンドである。7月に設定された新規ファンドで、設定日(12日)残高が244億円となり、今年設定されたファンドで3番目の大きさとなった。多くの国や地域が「カーボンゼロ」を表明しており、脱炭素への取り組みが企業にとって重要な課題となっている。脱炭素社会の実現のために優れた技術を持った企業は、今後大きく成長することが期待されるので、同ファンドへの注目も高まっていくだろう。

全体を見て:ブル型ファンドが上位にランクイン

2位と4位にブル型ファンドがランクインしている。2位の「ダイワ・ブルベア・ファンド6 ブル3倍日本株ポートフォリオ6」は、株価指数先物と債券に投資し、日々の基準価額の動きが国内の株式市場の値動きの3倍程度となることを目指して運用を行う。そして、4位の「iFreeレバレッジNASDAQ100」は、日々の基準価額の動きがNASDAQ100指数(ドルベース)の値動きの2倍程度となることを目指して運用を行う。ただ、ブル型ファンドは右肩上がりの上昇が期待できないと損失になる可能性が高い。そして、市場の下落が続くと、大きな損失がでるファンドである。ブル型ファンドは投資タイミングを選ぶファンドであるので、あくまでも投資金額の一部で投資するべきである。たとえば、株式市場が大きく下落したタイミングでのリバウンド狙いで、プラスアルファの収益を狙うといった使い方をするべきであろう。