2021年7月、auカブコム証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

 

第1位「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」の概要

auカブコム証券の7月販売金額ランキング1位は、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」だった。同ファンドは、高い利益成長もしくは持続的な利益成長の可能性が高いと判断した米国株に投資するアクティブファンドである。同シリーズはA~Dまで4つのコースがあるが、Dコースがもっとも人気がある。6月末の純資産残高は10,470億円と1兆円を超えており、国内追加型株式投信の中でも2番目に純資産残高が多い。7月はS&P500種株価指数やナスダック総合株価指数など米国主要株価指数が過去最高値を更新するなど、好調な環境であった。同ファンドには高水準の資金流入が続いているので、8月もauカブコム証券のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

全体を見て:日経平均株価を対象にしたファンドが多い

日経平均株価を対象にしたファンドが3つランクインしている。2位の「楽天日本株4.3倍ブル」は、わが国の株価指数(日経平均株価)を対象にした先物取引を積極的に活用することで、日々の基準価額の値動きが日経平均株価の概ね4.3倍程度となることを目指して運用を行うブル型ファンドである。今年の日経平均株価は、2月に30,714.52円の高値をつけたものの、新型コロナウイルスの感染拡大によって4月以降は上値の重い展開になっている。同ファンドの6月の騰落率もマイナス4%と冴えなかった。ただ、ブル型ファンドは株式市場が軟調なときでもリバウンド狙いの買いが入る傾向がある。今後も日経平均株価が下落する局面では、同ファンドに買いが入る可能性は高いだろう。