2021年7月、楽天証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の概要
楽天証券の7月販売金額ランキング1位は、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」だった。同ファンドは、S&P500種株価指数(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。「eMAXIS Slim」シリーズは、「業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続ける」というコンセプトで投資家の支持を集め、4月に合計純資産残高が1兆円を突破した。
そして、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」はインデックスファンドの中で最も純資産残高が多く、7月30日時点で5,490.60億円となっている。7月はS&P500種株価指数が過去最高値を更新するなど、パフォーマンスも好調だった。8月もランキング上位に入る可能性は高いだろう。
全体を見て:7月もインデックスファンドの人気が高い
楽天証券の7月販売ランキング上位には、インデックスファンドが多い。2位の「楽天・全米株式インデックス・ファンド」は、「CRSP USトータル・マーケット・インデックス(円換算ベース)」に連動する投資成果を目指して運用されるインデックスファンドである。「CRSP USトータル・マーケット・インデックス(円換算ベース)」は、米国株式市場の大型株から小型株までを網羅し、投資可能銘柄のほぼ100%となる約4,000銘柄で構成される株価指数。S&P500種株価指数よりも、より幅広い銘柄に分散投資できるというメリットがある。6月末時点における騰落率は、以下の通り。
1カ月 3.2%
3カ月 8.6%
6カ月 23.7%
1年 49.8%
7月はS&P500種株価指数やNYダウなど主要株価指数が過去最高値を更新。CRSP USトータル・マーケット・インデックスも3,300ポイントを突破して過去最高値を更新した。好調なパフォーマンスを背景に、8月もランキング上位に入る可能性は高いだろう。