REIT型の6月リターン1位は「東京海上J-REIT投信(通貨選択型)ブラジルレアルコース(毎月分配型)」(12.35%)

REIT型ファンドの6月リターン1位は、「東京海上J-REIT投信(ブラジルレアル)毎月分配型」の12.35%だった。同ファンドは、国内の取引所に上場しているJ-REITを主な投資対象としたブラジルレアル建てのファンドである。6月は東証REIT指数が2,100ポイントを超えて年初来高値を更新したことや、円安・ブラジルレアル高が進んだことから、高いリターンとなった。また、6カ月リターンも41.82%と好調だ。ただ、6カ月累計で10億700万円の資金流出となっており、利益確定売りが優勢になっている。パフォーマンス好調のREIT型ファンドを売る個人投資家が多いのだ。
REIT型ファンドのランキング上位には国内REIT対象が多い
6月は東証REIT指数が年初来高値を更新したことから、ランキング上位には国内REITを対象にしたファンドが多い。そして、円安・ブラジルレアル高も進んだことから、ブラジルレアル通貨型がランクインしている。ただ、5位と6位の「次世代REITオープン」は、日本を含む世界各国の次世代REITに投資を行うファンドである。次世代REITとは、テクノロジー(データセンターや通信塔)やロジスティックス(倉庫や物流施設)、ニュースタイル(学生寮・簡易住宅)関連のREITのことだ。ただ、国別では米国が80%程度を占めている。6月はナスダック総合株価指数が過去最高値を更新するなどグロース銘柄が買われる流れとなったが、ロジスティックスやテクノロジー、ニュースタイル関連のいずれのREITも上昇した。新型コロナウイルスの感染拡大の状況によるが、グロース銘柄の物色が続けば同ファンドの追い風になるだろう。
