2021年6月、七十七銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「日経225ノーロードオープン」の概要
七十七銀行の6月販売件数1位は、「日経225ノーロードオープン」だった。同ファンドは、日経平均株価(日経225)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。6月末時点における騰落率は、以下の通り。
1カ月 -0.37%
3カ月 -1.56%
6カ月 4.99%
1年 29.61%
6カ月・1年では好調なパフォーマンスとなっているが、直近ではマイナスになっている。ただ同ファンドは、日経平均株価が急落する場面で買われる傾向がある。たとえば6月21~25日週では、資金流入額が約55億円となり、投資信託全体で8位となった。これは、日経平均株価が21日に前営業日比953円安と急落したことを受け、リバウンド狙いの買いが入ったからだ。今後も日経平均株価が下落する場面では、同ファンドに買いが入る可能性は高いだろう。
全体を見て:七十七銀行ではインデックスファンドとアクティブファンド両方が上位にランクイン
七十七銀行の6月販売件数ランキングでは、インデックスファンドとアクティブファンドがバランスよく上位に入っている。そして、2位と3位は、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」だった。同シリーズは、高い利益成長もしくは持続的な利益成長の可能性が高いと判断した米国株式に投資するアクティブファンドで、A~Dの4つのコースがある。2位の「Bコース」は、年2回決算型(為替ヘッジなし)で、3位の「Dコース」は毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型である。同シリーズは、6月30日に純資産残高が2兆円を突破。1兆円突破からわずか11カ月で2兆円台となり、残高増加ペースが加速している。7月に入っても、米国株式市場は主要3指数が過去最高値を更新するなど好調である。米国の成長株に投資する同シリーズの人気は、しばらく続きそうだ。