2021年6月、りそな銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「日経225ノーロードオープン」の概要
りそな銀行の6月販売額1位は、「日経225ノーロードオープン」だった。同ファンドは、日経平均株価(日経225)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。6月末時点の純資産残高は1,779億4,800万円で、日経平均株価に連動するインデックスファンドの中では最大規模を誇る。同ファンドは、6月21~25日週の新規流入額が、投資信託全体で8位になった。日経平均株価が6月21日に前営業日比953円安と急落したことを受け、反発を見込んで資金が流入したからだ。「日経225ノーロードオープン」は、日経平均株価が急落すると買いが入る傾向にある。7月以降も株式市場が軟調な局面では、同ファンドに買いが入るだろう。
全体を見て:「りそなラップ型ファンド」が人気
「りそなラップ型ファンド」が、上位に3つランクインしている。「りそなラップ型ファンド」は、世界各国の株式、債券およびリートなど8つの資産に分散投資するファンドだ。運用タイプには、以下の3つがある。
●安定型
目標リターン 短期金利+2%
リスク水準 4.34%
●安定成長型
目標リターン 短期金利+4%
リスク水準 8.74%
●成長型
目標リターン 短期金利+6%
リスク水準 16.19%
運用においては、5年から10年程度の期間における目標リターンを定め、ファンド全体のリスク低減を目指して投資配分を決定。そして、投資配分比率は投資環境に応じて変更する「リスクコントロール型」のファンドである。リスクコントロール型ファンドは通常の環境よりも、マーケットが荒れた状態(ボラティリティが高い)の時に効果を発揮する。7月になってNYダウなどの株価指数は過去最高値を更新しているが、今後、相場環境が悪化した時でも、同ファンドの人気は継続するだろう。