アセットスワップとは?
著者自身、会計基準や金融規制は、常に「実務に即して解釈し、運用していかねばならない」と考えているが、市販の書籍などで得られる情報の欠点を挙げるとしたら、やはりこの「実務に即した法令・基準の解釈」という点にある。とりわけヘッジ会計がそうだ。
ヘッジ会計に関する基準や市販書籍を眺めていると、「会社全体でリスク管理方針を策定せよ」、「ヘッジ取引を開始する前に有効性の事前検証を実施せよ」、「有効性検証はヘッジ取引開始後にも実施せよ」、などと記載されていることが一般的だ。しかし、現実には、有効性検証手続になじまない取引形態も多々ある。