相場の不透明感の増す環境下で、配当株への注目度が高まっています。自身も配当株投資を行う配当太郎さんによれば、配当株投資は、株価に一喜一憂することなく時間をかけて利益を積み上げる投資方法であり、基本を押さえれば誰にでもできるといいます。

そんな配当株投資の魅力と、着実に資産を増やしていく方法を分かりやすく解説したのが、著書『年間100万円の配当金が入ってくる最高の株式投資』。今回は特別に同書「はじめに」の一部を公開します(前後編の後編)。

●前編:リーマン・ショックで「地獄に仏」と感じた―人気投資家が“配当金”の魅力に開眼したきっかけ

※本稿は配当太郎著『年間100万円の配当金が入ってくる最高の株式投資』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。

投資金額1000万円、増配率10%の実現を目指す!

配当株投資で大切なことは、「稼ぐチカラ」があり、その利益の一部をきちんと株主に還元する企業を選んで、継続的に株を買い進めていくことです。

株を買い進めて、持ち株数が増えれば、企業は持ち株数に応じて利益を還元してくれますから、それだけ多くの配当金を受け取ることができます。

その一方で、企業が稼いでいれば、その利益が上がった分だけ、株主に還元する配当金を増やしてくれます。

企業が株主に還元する配当金を増やすことを「増配」といいます。

この増配こそが、配当株投資の成否のカギを握る生命線であり、最大のチャームポイントとなります。

継続的に株を買い進めて「持ち株数」を増やすことと、企業が「増配」してくれること。

この両輪が、配当株投資を押し進めるエンジンです。

現在、私が持っている株の9割は増配を続けており、その配当金を再投資したり、給料などの自己資金の一部を追加投入することによって、毎年10%から15%くらいのペースで配当金が増えています。